誰も書かなかった
自動車保険の年代別保険金額の目安

2012/12:発行
2020/03:更新


目次



4. 自動車保険の7つの疑問


5)自動車保険に入る必要性は?

先ほど自動車保険に入るかどうかは、貴方次第だと述べまた。

またその前段で、無謀運転をしないごく一般的なドライバーであれば、死亡事故につながる事故は思っている程高くないと述べました。

では、自動車保険に入る必要性はどの程度なのでしょうか?

自動車保険に入ろうとしている方の殆どが、一番心配しているのが死亡事故ですので、先ずはそれについてじっくり考えてみたいと思います。

となると誰しもが知りたくなるのが、実際の死亡事故の実情です。

一体どういう条件下で、死亡事故は発生しているのでしょうか?

お答えしましょう。

以下が昨年(2011年)の死亡事故の分析結果です。

人対車両:35%(横断中:26%、その他)
車両相互:43%(出会い頭:15% 、正面衝突:11%、右左折:7%、追突:6%)
車両単独:22%(構造物:69%、転落等:24%、車両:11%)

        

これから言える事は以下の通りです。

①死亡事故が多いのは、速度の早い車両同士、次に人対車両、車両単独の順番であるが、恐らく一般の交通事故件数もほぼ同様の傾向と推測される。

②人対車両(全体の35%)については、当然ながら車両の過失割合が高いものの、昨今の傾向としては65歳以上の高齢者が70%以上を占めており、この場合強制保険(死亡:3千万円)で賄われるケースが殆どと推測される。

①車両同士(全体の44%)の場合、両方が動いているため、余程重大な過失がない限り、補償金は折半になる可能性が高い。

③車両単独(全体の22%)の場合、死亡者はドライバーであり、もしドライバー(自分)が生命保険に入っているのであれば、自動車保険には入る必要性は薄い。


以上の事から言えるのは、保険業界の話として、死亡事故の補償金は年々高額になっていると常套句の様に訴えますが、実の所全く正確ではない事が分かります。

これを知った上で自動車保険に入るのと、全く知らないで入るのと、貴方にとってどちらが得でしょうか?

なお上記の様な話をすると、不謹慎だと思われる方も居られるとは思いますが、これは自動車保険の妥当性を検証しているのだと、ご理解頂ければと思います。

そではそろそろ話しをまとめましょう。

一般のドライバーが一番心配している、歩行者をはねて死なせてしまい、強制保険で賄えない3千万円以上の支払いの生じる可能性の年間死亡者数は以下の通りです。

 4612人(年間死亡者数)×35%(人対車両死亡率)×30%(65歳以下死亡率)=484人

これを日本の免許保持者数は8千万人で考えると、年間で16万人に1人(0.0006%)のドライバーがこの様な最悪の死亡事故を起こす可能性があると言えます。

ただしこの中には、飲酒運転等の悪質な運転も含まれているのを忘れてはいけません。

この0.00006%の中に自分が入ると思う方は、自動車保険に入るしかないという事です。

ちなみに筆者ですが、最近は昔の様にスピードを出す事もなく、合理性の高い道交法も遵守していますので、自分しか乗らないクルマの自動車保険は自らの責任と判断で止めました。



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