嘆きの分解メモ
SONYブルーレイレコーダ(BDZ-T70)

2013/03:発行
2020/04:更新

目次



1. はじめに


BDZ-T70が壊れました。


正確に言うと、DVDを挿入したまま、ブルーレイディスクドライブ(以降BRDドライブ)の扉が開かなくなったのです。

イジェクトのボタンを押すと微かにモータが回ろうとする様な音が聞こえるので、恐らく駆動ベルトが滑っているのでしょう。

壊れた物を見ると無性に直したくなる性分としては、やるしかあるません。

と一大決心の上修理に取り掛ったものの、何と情けない事に天板を外せないのです。

早速ネットを検索しても、天板を外すのが難しかったとあるものの、そのヒントさえ書かれていません。

とすると、これを記事にすればかなり多くの方が助かるのではないかと思いたった次第です。

ところが分解を進めるうちに、素人が見ても設計的におかしいと思える箇所が随所に見えてきたため、(SONYへの期待を込めて)説教じみた話をさせて頂く事をお許し頂ければと思います。

実際この十余年、SONYの株価も落ち続けてきたには、この辺にも原因があるのではないでしょうか。




2. ディスクの強制排出


2-1. 最初の落胆

PCに搭載されたBRDドライブの場合、万一ディスクが取り出せなくなった場合に備えて、イジェクトピン挿入穴が設けられているのですが、なぜかAV用のレコーダにはその様な機構は設けられていません。

分解の前に、念のためディスクの取り出しについてネットで調べてみると、SONYのHPに以下のFAQがあるではありませんか。


ディスクをトレイから強制的に取り出す方法 (強制排出)

本体の 「 開/閉 」 ボタンを押しながら電源コードをつなぎ直す。

この記事の対象リストの中にBDZ-T70も載っており、さすがSONYきちんと手を打っているなと思いながら、FAQにある様にやってみますが、何も変わりません。

そして、これでダメなら修理を依頼しろとの事です。

何でしょうこれは?

恐らくこの儀式によって、通常の電源ONシーケンスではなく、イジェクト専用のシーケンスに飛ぶのでしょうが、全くもって時間の無駄でした。

これは、ハード系が正常でCPUが暴走等してイジェクトできない場合のみ有効で、ハード故障でこの機能によってイジェクトできる可能性は全くありません。

ハード的に故障した場合、残ったディスクを抜くためだけにわざわざ修理に出せというのでしょうか?

最初の落胆はここから始まったのですが、これは序奏に過ぎませんでした。




嘆きの分解メモ、SONYブルーレイレコーダ(BDZ-T70)


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