ワードで文字検索ができない場合の対応方法
2017/12/11
目次
1. はじめに
目の前に検索したい文字があるのに、検索されない。
ワードの文字検索を使っていて、こんな経験をされた事はありませんでしょうか?
ネットで調べても、それらしい回答は得られません。
実際つい先日も、下の画面の様にHTMLで良く使う<h2>原因</h2>を検索して、一括変換させようとすると、無情にも”検索項目は見つかりませんでした”と表示されます。
目の前に検索したい文字があるのに検索されない。
いつかこの謎を解決してやろうと思っていたのですが、ようやくこの理由が分かりましたので、ここにご紹介したいと思います。
2. 原因
検索されない理由は、非常に簡単でした。
下の画面は、ご存じの通りワードの検索と置換のウィンドウです。
ワードのホーム→検索 or 置換で表示される検索と置換のウィンドウ
このウィンドウにおいて、オプションをクリックし、更にワイルドカードを使用するを選択して特殊文字をクリックすると、以下の縦長の帯が表示されます。
この縦長の帯を見ると、以下の特殊文字が載っています。
?[‐]<>(){,}[!]@ *
実はこれらの特殊文字が、検索文字の中にあると、特殊文字がワイルドカードとして働き、文字として認識(検索)してくれないのです。
このため、何をどうやっても<h2>原因</h2>を検索してくれなかったのです。
たったこれだけの事だったのです。
3. 対策
では、これらの特殊文字を文字として検索するのはどうすれば良いでしょうか。
これも簡単で、検索と置換のオプション画面で、ワイルドカードを使用するの設定を解除すれば良いだけです。
そうすれば上の画面の様に、<h2>原因</h2>も無事検索してくれます。
4. 対策2
ただし上記の場合、ワイルドカードが全く使えなくなってしまいます。
その場合は、文字として扱う特殊文字の前に”¥”を付ければ大丈夫です。
例えば前述の<h2>原因</h2>の場合、”<”と”>”が特殊文字になります。
ですので、これらの文字の前に¥を付けて、”¥<h2¥>原因¥</h2¥>”と入力すればワイルドカードを有効にしていても検索してくれます。
少々面倒ですが、ワイルドカードを使って検索できるメリットを考えれば、やらざるを得ません。
5. まとめ
それではまとめです。
①ワードでうまく検索や置換できない場合は、検索文字に以下の特殊文字が入っていないか確認する。
?[‐]<>(){,}[!]@ *
②もし入っている場合は、ワイルドカードの設定を無効にして検索する。
③また、もしワイルドカードを有効にしたい場合は、文字として扱いたい特殊文字の前に¥マークを付ける。
本書がお役に立てば、幸いです。
ワードで文字検索ができない場合の対応方法