SDカードが入らなくなったときの対応方法
はじめに
マズイ、SDカードが入らなくなった。
誰しもドキッとする瞬間です。
PCでしたら他にいくつか代替案があるのですが、デジカメの場合スロットが一つしかないと修理するしか手がありません。
今回の場合は、デジカメ(PowerShot G1 X MarkIII)にSDカードを挿入しようとしても、途中で引っ掛かってそれ以上奥に差し込めません。
SDカードを奥まで差し込めなくなった
それまでは全く問題なく、つい数分前にSDカードを抜いたときも、特に気になる事はありませんでした。
試しに別のSDカードを差し込んでみたり、SDカード差し込んで押す位置や方向を変えてみてもダメです。
ちなみに修理料金を調べると、一律修理料金(税込)で33,000円です。
こんな事で33,000円!!
何かオレ、33,000円も払う様な悪い事をキヤノンにした?
と言ってもしょうがないので、何とか自力で直すしかありません。
はじめに
と思ってネットで調べても、認識しない、読み込まない等のソフトやファーム系の話ばかりで、何故かハード系の記事は全く見当たりません。
ネットは諦めて(無い頭を振り絞って)推測するに、SDカードスロットのリジェクト機構が、SDカードが無いにも関わらず有りのポジションになってしまったのではないでしょうか。
或いは、SDカードに付いている(誰も使わない)ロックレバーの検知部が、何か悪さをしている可能性もあります。
可能性として高いのはリジェクト機構ですが、それがスロットの何処にあるかも皆目分かりません。
ならばとSDカードスロットの写真を探しても、この程度の写真しか見つかりません。
SDカードスロット
次第に諦めムードが漂ってきますが、世の中に直せない機械なんて存在しません。
気を取り直して、スロットの内側を見渡しますが、特別引っ掛かりそうな個所も見当たりません。
スロット内には特別に引っ掛かる個所は見当たらず(手前は電池室)
リジェクト機構となるとバネがある筈だと思って更にじっくり覗くと、右側に針金状のバネが見えますが、爪楊枝でつついてみても何の変化もありせん。
今度は左側面を爪楊枝でなぞっていくと、一か所バネ感(弾性)を感じる場所があるではありませんか。
スロット左側面にバネで上下する個所有り
爪楊枝を上下すると、その部分も一緒に上下するのが手感で分かります。
もしやと思いその部分を更に下に押し下げると、カチッと聞き慣れた事が鳴り響きます。
その音とは、例のSDカードを押し込んだ時に発生する音です。
これはもしかしてと思いながら、胸弾ませてSDカードを挿入してみるとビンゴです。
見事に挿入できました。
そしてカメラの電源を投入すると、しっかり認識しています。
ただしまたSDカードを抜いたら、また挿入できなくなる可能性もあります。
となるとこのまま使い続けて、画像の取り込みはWi-Fi経由で行う手もあるのですが、それも面倒なので、再度SDカードを抜いてまた挿入してみます。
入りました。
何度か抜き差ししても、不良は再発しません。
原因は特定できませんが、これで暫くは使えそうです。
まとめ
まとめです。
①SDカードがスロットに挿入できなった場合は、リジェクト機構に不具合が生じた可能性がある。
②この場合何かが破損したのでなければ、位相がずれただけの可能性がある。
③もしそうならば、スロット内のバネで上下するリジェクト部分を押して、位相を変えるだけで復帰する可能性がある。
本書がお役に立てば幸いです。
SDカードが入らなくなったときの対応方法