スマホがいきなり壊れてしまったときの
緊急時対応マニュアル

2020/01: 発行


1. はじめに


スマホを水没させてしまった。


或いは落として壊してしまった。

誰もが一瞬蒼ざめるときですが、そんなときに貴方はどうしますか?

写真等のデータも心配なのですが、電話やメール、それにLINEが数日使えないとなると、かなり困った事になるのではないでしょうか。

そんな緊急時から抜け出す方法を、分かり易くまとめてみました。

どうしようかと焦ってドキドキしているときでも、これを見れば少しは落ち着いて冷静な対応が図れると思いますので、是非活用して頂ければと思います。


緊急時の対応


下の図は、緊急時の対応方法をまとめたフローチャートになります。


少々文字が小さいのですが、以下に詳細を説明しますので、ここでは軽く眺めて頂ければと思います。

それでは、先ず最初に伺いたいのは、貴方の壊れたスマホはどこの回線会社と契約しているかです。

一般的なのは、ドコモ/au/ソフトバンク等の大手キャリアです。

そして、最近多くなってきたのが、ソネットやら楽天やらOCNといった格安SIM会社です。

これによって対応方法が異なりますので、先ずは壊れたスマホが大手キャリアと契約していた場合から見ていきたいと思います。


壊れたスマホが大手キャリアの場合


壊れたスマホが大手キャリアの場合、緊急時の対応は非常にシンプルです。

むしろ後述する格安SIM会社と契約している場合より、手間が掛からない分だけ、幸運と言えるかもしれません。

何しろその道のプロが、貴方の面倒を手取り足取りみてくれるのですから。

という訳で、料金は多少お高いものの手間が掛からず、素早く解決できる順にご紹介したいと思います。

逆に言えば、後に述べる対策ほど、手間と時間は掛かるものの、その分費用が安く済む事になります。

近くのキャリアショップで新品を購入する

一番手っ取り早いのは、壊れたスマホとそのアカウントIDとパスワードを用意して、近くのキャリアショップに行く事です。


そしてもし壊れたスマホを既に数年使っていて、殆ど減価償却できているのでしたら、とっとと新しいスマホに買い替えてしまいましょう。

この場合、当然ながら余分な出費が発生しますが、ちょうど買い替え時期だと思えば、安い物です。

また面倒なSIMの入れ替えやスマホの立ち上げ作業もショップでやって貰えますし、データの復旧や壊れたスマホも責任を持って処分して貰えますので、一番楽な方法です。

多少月々の契約料が高くても、大手キャリアと契約していたメリットを享受できるのは、こんな時ぐらいしかありません。

なお暫く代替機を借りて、壊れたスマホを修理する手もあるのですが、料金が高いので本書では全くお勧めしません。

ただし比較的新しいモデルでしたら、修理に出すと新品で戻ってくる可能性もありますので、その場合は修理の見積もり金額を見て検討してみるのも良いかもしれません。


携帯ショップでSIMフリーの新品スマホを購入する

余り一般的ではないかもしれませんが、携帯ショップあるいは量販店でSIMフリーの新品スマホを購入する手もあります。


この場合も、量販店でSIMの入れ替え等もやってくれますし、廃棄処理もやってくれますので、キャリアショップ同様面倒はありません。

もしキャリアで扱っていない機種を購入したい場合は、こちらで購入する事になります。

近くの中古ショップで中古スマホを購入する

そして本書が2番目にお勧めするのが、中古ショップに行って中古のスマホを購入する手です。

この場合も、中古ショップでSIMの入れ替えも立ち上げもやってくれますし、廃棄処理もやってくれますので、前出の2件の対応方法と同様面倒はありません。

また中古スマホでしたら、当然ながら新品を買うより数万円お安くなりますので、少しでも出費を抑えたい場合はこちらになります。

もし壊れたスマホが気に入っていたのなら、同じ中古モデルを購入する手もあります。

なお中古スマホを購入する場合、1点注意事項があります。

それは中古ショップに並べてあるスマホはどれも使える訳ではなく、壊れたスマホと同じキャリアのスマホでないと使えないという事です。

ですので、もし貴方のスマホがドコモと契約していたら、中古のスマホもドコモと契約していたものでなければいけません。

ただし、最近はSIMロック解除(もしくはSIMフリー)のスマホが出回っていますので、これでしたらご自分のキャリアに関係なく使う事できます。

なお、最近のスマホは殆どNano SIMカードなのですが、昔のスマホですとMicro SIMカード等を使っていたりしますのでご注意願います。


SIMカードには3種類の大きさがある

なおこの辺の事も、中古ショップが面倒をみてくれるので、全く心配する事はありません。


ネットで中古スマホを購入する

もっと安い中古スマホを入手したい場合は、入手まで時間を要しますが、ネット販売の中古スマホを購入する手もあります。

下の様にアマゾンでも購入できますし、もっと安い物でしたらインターネットオークションも利用できます。

       

ただしこの場合は、時間だけでなくSIMの入れ替えを含めた設定を自分で行う必要があるため、慣れた方でなければ余りお勧めはできません。(もし興味があればこちらへ)


壊れたスマホが格安SIMの場合


今までは壊れたスマホが大手キャリアと契約していた場合ですが、次は格安SIM会社と契約していた場合です。

この場合は、既にご自分でSIMの入れ替え等をされて、ある程度の知識があるので、詳しい説明は不要かもしれません。

ただし暫く前の事だとすっかり忘れているかもしれないので、一応対応策を列記しておきます。

携帯ショップでSIMフリーの新品スマホを購入する

余り一般的ではないかもしれませんが、携帯ショップ(もしくは量販店)でSIMフリーの新品スマホを購入する手もあります。

この場合も、量販店でSIMの入れ替えも立ち上げもやってくれますし、廃棄処理もやってくれますので、面倒はありません。

近くの中古ショップで中古スマホを購入する

本書一番のお勧めは、やはりお近くの中古ショップで中古スマホを購入する事でしょう。

この場合も、格安SIM(格安SIM会社は大手キャリの回線を借りている)と同じ回線の中古スマホか、SIMロック解除済み(もしくはSIMフリー)のスマホを選択する必要があります。

またSIMの入れ替え等は、ショップにお願いできます。

ネットで中古スマホを購入する

既に格安SIMをお使いの方でしたら、ネットで更に安い中古スマホを購入して、ご自分でSIMカードの入れ替え等を行なうのも可能でしょう。(もし交換手順を忘れたらこちらへ)

ただし中古スマホを入手するまで、少々時間が掛かるのが難点です。

修理する

恐らく格安SIMをお使いの方で、壊れたスマホを修理しようと思われる方は稀でしょう。

なにしろ余程の場合でなければ、中古スマホの方が修理代より安いからです。

ですので、これは全くお勧めしません。


レンタル携帯はどうなのか?


また誰もが思い付くであろう、レンタル携帯についても触れておきます。

生憎レンタル携帯のショップはどこにでもあるという訳ではないので、(直接引き取りに行かない限り)ネットで依頼して現品を受け取るまでに数日が必要になります。

また料金は、一泊二日で5000円近くし、更に送料1500円で、また通話料が1分60円(1時間で3600円)もするという高価な物ですので、全くお勧めできません。

だったら、以下の様な1万円以下の中古スマホを買って当座を凌いだ方が余程賢明ではないでしょうか。

       

スマホが壊れても中のSIMが壊れる事は滅多にありません。

ですので、貴方は何も持っていないのではなく、スマホの電話機能を稼働させる魔法の鍵であるSIMを持っているというのをくれぐれも忘れない事です。


まとめ


さて、最後にまとめです。

スマホを壊してしまうと、すっかり意気消沈してしまいますが、買い替えの時期だと思って、気分を取り直して冷静に対応しましょう。

また写真等のデータも、自分では知らぬ間にクラウドサーバにバックアップデータが保存されていたりしますので、意外に復元できたりもします。

またLINEも、今までのアカウントでログインすると、消えると言われている友達リストや直近のトーク等は残っているのが普通です。

またもし新品を買うのは出費が大きい様でしたら、当座は思いっきり安い中古で我慢して、暫くしてから新品に買い換えるのも手かもしれません。

なお、もし緊急事態に陥る前にこの記事を読まれたら、今の内に自分のスマホは自動的にバックアップを取る設定になっているかチェックしておく事を強くお勧めします。

特にiPhoneをお使いの方は、iCloudの50GBが月額130円に値下げされましたので、思い切って加入される事をお勧めします。

思い付くのはこれくらいなのですが、少しはお役に立ちましたでしょうか。




スマホがいきなり壊れてしまったときの緊急時対応マニュアル




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