楽天の格安SIM用プロファイルはどこへ行った
2020/07/14
はじめに
楽天モバイルの格安SIMが、使えなくなってしまいました。
正確に言うと、今まで使っていたアンドロイドスマホが壊れたため、iPhoneを買ってSIMを入れたのですが、どうしてもデータ通信ができません。
七転八倒の末ようやくデータ通信が可能になりましたので、その苦難の道のりをお伝えしたいと思います。
なお一刻も早く結論を知りたい場合は、一気にゴールにお進み下さい。
迷宮その1
格安SIMをお使いの方でしたら、何方もご存知の事でしょう。
格安SIMを使うには、その通信事業者が提供するAPN構成プロファイルを、使用するスマホにインストールしなければなりません。
このため、楽天モバイルのAPN構成プロファイルを探すと、以下のダウンロード画面に辿り着きます。
以前は、契約時の申込種別によってAPN構成プロファイルは数種類に分かれていたのに何故今回は一つしかないのだろう、と訝(いぶか)りながらもiPhoneにダウンロードしてみますが、何故かデータ通信できません。
止む無くiPhoneのネットワーク設定のリセットや、インストールした上記プロファイルを削除して再インストールしたりしたのですが、一向に埒(らち)が明きません。
そうこうしている内に、どうもこのAPN構成プロファイルは新たに始めたRakuten UN-LIMIT用のもので、格安SIM用とは異なるのではないかという気が徐々に強くなってきます。
迷宮その2
ならばと思って楽天モバイルの格安SMについて書かれた個人サイトを調べてみると、ようやくそれらしいURLが見つかりました。
- rmobile.jpの方
- rmobile.coの方
- a.rmobile.jpの方
必要なプロファイルは中央の”rmobile.coの方 ”です。
これでようやく正しいプロファイルをインストールできると喜んだのも束の間で、いざこのURLを開いてみると、以下の様な文字化けしたコードが表示されてしまいます。
iPhoneで開けばインストールされるのかと思いきや、やはり同じです。
以前はURLをクリックすればダウンロードできたと思うのですが、それができません。
困りました。
思い切って楽天モバイルに問い合わせしようかとも思ったのですが、以下の様に楽天の回線対応製品以外に質問対応には一切対応しないと明記されていますので、それも難しそうです。
楽天モバイルのHPに記載されている顧客対応拒絶のメッセージ
気を取り直して、再度ネットで検索すると、ついに見つけました。
ゴール
下はやっと見つけた楽天モバイルのユーザーズガイドを元にしたAPN構成プロファイルのインストール手順書です。
これを行なえば、屋外でもインターネットに繋がります。
①iPhoneにSIMカードをセットする。
②iPhoneの初期設定を行なう。
③iPhoneをWi-Fiに接続する。
④既に異なる(間違った)APN構成プロファイルをインストールした事が有る場合は、設定→一般→プロファイルとデバイス(もしくはVPNとデバイス管理)からインストール済みのAPN構成プロファイルを削除する。
⑥iPhoneのカメラを起動して、以下のいずれかのQRコード(格安SIMの場合はrmobile.co)を読み取る。
rmobile.jp rmobile.co a.rmobile.jp
申込種別006または007 | rmobile.jp |
申込種別008または009 | rmobile.co |
申込種別010または011 | a.rmobile.jp |
⑦楽天モバイルのインストール画面が表示されるので、インストールをクリックする。
⑧インストールが完了したら、設定からWi-Fiの接続をOFFし、表示画面に4Gと表示される事を確認して終了。
それはともかく楽天モバイルは、なぜこんな所に大事なAPN構成プロファイルを隠しているのでしょう。
本当に理解に苦しみます。
後日談
これで終わりにしようと思っていたのですが、この記事を書いていてようやくある事に気付きました。
下はGoogle で”楽天モバイル 設定 iphone”と検索した結果です。
一見同じ頁(表題)が2段になって表示されている様ですが、実は赤丸で示す様に二つは異なる頁で、おまけにAPN構成プロファイルも異なるのです。
にも関わらず、そのどちらの頁を見ても、APN構成プロファイルは複数ある事を一言も述べていないのです。
ですので、うまい具合に当たりの頁を開けばデータ通信に成功するものの、もし違う頁を開いてしまうと迷宮の扉を開けてしまう事になるのです。
それに楽天モバイルのAPN構成プロファイルは3種類ある筈ですが、残りに1種類見当たりません。
もう唖然とするHPの構成です。
にも関わらず顧客の問い合わせに対して一切回答しないと言うのですから、酷(ひど)いものです。
まとめ
楽天が自社回線(といっても3大都市圏だけ自社回線で他はKDDIの回線使用ですが)の携帯事業に分け入った事に伴って、APN構成プロファイルのHPを変更したのでしょうが、酷いの一言です。
楽天HPの顧客を無視したHPの分かり難さは、何も今さら始まった訳ではないのですが、さすがにウンザリしました。
アマゾンの爪の垢でも煎じて飲んでほしいものです。
楽天の格安SIM用プロファイルはどこへ行った