実際にカビ臭い洗濯物の匂いを消した話
2017/12/8
目次
1. 目的 2. 結論 3. 試験対象 4. 試験手順 5. 注意事項 6. 結果 |
1. 目的
臭い!
洗ったばかりのポロシャツを着たのですが、ちょっとした動作であのかび臭い様な嫌な臭いがします。
汗をかいたら即洗濯すれば良いのですが、仕事に追われ暫く経ってから洗濯すると、次第に洗濯しただけでは匂いが取れなくなります。
捨てる前に何とか匂いを取る方法がないかと思いネットで調べてみると、40℃のお湯で洗うだの、60℃だの、漂白剤で洗うだの、どこかの同じ記事をコピペした似たり寄ったりの記事がグーグル検索の上位に表示されます。
ですが、どれも実際にやってどうだったかは、は全く触れられていません。
だったら丁度良いので、このポロシャツで試してみたいと思います。
2. 結論
取れました。
いくら洗っても取れなかった匂いが、見事に取れました。
こんな事ならもっと早くやれば良かったというのが、最大の反省点でしょうか。
特別必要な物は何一つありませんので、是非お試し頂ければと思います。
3. 試験対象
それでは先ず、試験対象物の詳細をお知らせしたいと思います。
試験対象物は、いくら洗っても臭が取れない、既にやや(かなり)色褪せた緑色のポロシャツです。
匂いが取れない色褪せた緑色のポロシャツ
このポロシャツは、数年前にあるUSAの企業と新製品を一緒に立ち上げた時に、相手先からプレゼントされたもので、少々思い出のある物です。
そんな事はどうでも良いのですが、既にお伝えしました様に、着古して匂いが染みついているのか、はたまたカビが生えているのか、それとも細菌が繁殖しているのか、とにかくいくら洗っても匂いが消えません。
もっと正確に言うと、洗うと匂いが取れた様に感じるのですが、いざ着るとまたあの匂いがするのです。
もしかしたら、汗で湿って、更に体温で暖まると匂いが出るのかもしれません。
ちなみに材質は木綿で、半袖なのですが結構厚手の物ですので、汗をかき易いと言えます。
かろうじて読める100% COTTONの文字
という訳で、捨てるのを覚悟でやってみたいと思います。
と言いながらも、このために使い切れると思えない漂白剤を新たに買うのも勿体ない話です。
また40℃とか60℃とかいう温度のお湯を、洗濯機に溜めるのも面倒ですし、洗濯機にダメージを与えるのも心配です。
という訳で、手っ取り早く熱湯洗浄を敢行する事にしました。
4. 試験手順
試験手順は全く以て、簡単です。
1. まず手頃なバケツを用意します。
2. 次にその中にポロシャツを入れます。
3. そして、鍋でお湯を沸かします。
ポロシャツが浸る程度で良いので、500㏄程度で十分でしょう。
4. お湯が湧いたら、そのお湯をポロシャツを入れたバケツに注ぎます。
となると、生地に多少悪影響を及ぼすかもしれませんが、匂いが取れなければ捨てるしかないと思っていますので、何の躊躇もありません。
またなぜいきなり熱湯にしたかと言えば、(温度計がないせいもあったのですが)40℃で駄目なら60℃、60℃で駄目なら熱湯にすると思えば、最初から熱湯でやってしまえという訳です。
ただし生地が化学繊維のポリエステル等でしたら、材質はペットボトルと同じプラスチックですので、さすがに熱湯は避けた方が良さそうです。
5. お湯を入れたら、ポロシャツを摘まんで適当に撹拌して馴染ませます。
なお、さすがに熱湯は熱いので、端を少し摘まむ程度しかできないかもしれません。
6. そんなこんなで、見守っている内に徐々に水温が下がってきます。
7. 水温が下がったら、洗濯機で脱水して屋外で干します。
バケツに残った水を見たのですが、多少緑色にはなったものの、そんれほどの色落ちはなかった模様です。
これで一晩干して、翌朝結果確認の予定だったのですが、この試験後雨が降り出したので、結局このポロシャツは夜の間部屋干しになってしまいました。
これで本当に匂いが取れるのでしょうか?
途中経過として部屋干しの最中に匂いを嗅いでみたのですが、石鹸の様な匂いはするものの、あのいやな匂いではなさそうな感じです。
5. 注意事項
試験結果をお伝えする前に、やってみて気が付いた注意点をお伝えしたいと思います。
先ず気になったのがバケツです。
ポロシャツに熱湯を掛けるのは覚悟の上だったのですが、プラスチックのバケツに熱湯を入れてから徐々に変形したりしないか心配になってきました。
このため、慌てて水を少し入れたバケツをもう一つ用意して、その中にポロシャツの入ったバケツを入れて、バケツを水で冷やす事にしました。
ポロシャツの入ったバケツを、更に水の入ったバケツに入れて冷却する
今どき100円ショップでもバケツを買えるので、そんなに心配する必要はないかもしれませんが、一応お伝えします。
2点目は、もし室内で行う場合ですが、バケツの下に防水マットを敷く事です。
実際今回の試験では、バケツを二つ重ねて行ったのですが、ポロシャツを少し押したら、バケツとバケツの間に入っている水が飛び出してきました。
最後は、バケツから湯気がたっぷり出て部屋の湿度が高くなりますので、バケツの蓋を用意しておいた方が良いという事です。
手頃な蓋が無ければ、サランラップでカバーするのも良いかもしれません。
こうすれば部屋の湿気も防げますし、保温効果も上がります。
こういう話は、やってみないと分かりませんので、本記事の信ぴょう性の高さを分かって頂けるのではないでしょうか。
6. 試験結果
そして翌朝は晴れたので、半日ほど屋外で干します。
そして翌日着てみました。
その結果、1日着ても匂いは全くしません。
あれだけ気になっていたのに、見事に消えました。
あと数枚臭いTシャツ等があるので、後程まとめて熱湯をぶっかけてやろうと思う今日この頃です。
本書がお役に立てば幸いです。
実際にカビ臭い洗濯物の匂いを消した話