December 2015
はじめに
昔からApple機器を使っている方なら毎度おなじみの光景かもしれませんが、パブロフの犬と同様に困っているときに延々とこのリンゴマークを見せられると、このマークを見ただけで苛々してきます。 しょうがないので急きょ中古のiPhoneを購入して、iCloudから新しいiPhoneにバックアップデータを取り込もうとしたら、無情にも以下のメッセージが表示されました。 使用可能なバックアップがありません
エッ、な、なぜだ? 例えスマホであっても、バックアップが紛失した事による損失は計り知れません。 ですが、PCから自分のアカウントのiCloudにアクセスすると、そこにはしっかりバックアップは残っています。 ただしこのデータをiPhoneに取り込むのは簡単ではありません。 Appleの公式サイト(下表参照)を見ても、分かり難い日本語のヒントはあるものの、適切な対処方法は一切記されていません。
だからAppleは嫌いなのです。 なぜ原因毎にきちんと対処方法を書かないのでしょう。 ここには二つの原因(iOSのバージョン違いとiCloudのアカウント違い)が書かれていながら、対処方法はその内の一つに関してしか述べられていません。 という訳で、同じ様にひどい目に遭った方に、Apple社に代わって対処方法をお知らせ致します。 なお本書ではiPhoneを元に作成していますが、iPadやiPod touchでも同じです。 原因
対処手順
そして、当然ながらiTunesにバックアップは取っていないのでしょう。 となったなら、事は非常に簡単です。 後は以下の手順で対処願います。 ①上の状態で、躊躇なく”新しいiPhoneとして設定”を選択します。 ②続いて、Apple IDやらiCloudやらiPhoneを探すやらの設定を行い、アクティベート(IT機器を有効にする処理)を完了させます。 なお後程もう一度アクティベートを行いますので、ここではいい加減に設定して頂いて構いません。 ただし、次にiOSの更新をしますので、Wi-Fiの設定だけはしておいて下さい。 ③設定が完了すると、訊かれてもいないのにiOSを更新しますかのメッセージが現れますので、最新のiOSに更新します。 ④iOSの更新が終わったら、再度アクティベートを行いますので、以下の手順でiPhoneの初期化を行います。 [設定]→[一般]→[リセット]→[すべてのコンテンツと設定を消去]→[端末のパスコードを入力]→[iPhoneを消去] ⑤iPhoneの初期化が完了したら、iOS設定アシスタントが表示されますので、メニューに沿ってWi-Fiの設定を行います。 ⑥「iPhoneを設定」画面が現れますので、[iCloudバックアップから復元]を選択します。 ⑥おめでとうございます。 前回と異なり、今回は以下の様に過去のバックアップファイルが表示されると思います。 この中で一番新しいファイルを選択して、新しいiPhoneにバックアップデータを読み込みます。 ⑦アクティベートが完了したら、写真やメールに昔のファイルが入っている事を確認して終了です。 お疲れ様でした。 次回は面倒でも使いにくいiTunesにバックアップを取りましょう、などとは決して言いません。 早くアンドロイドに変えましましょう。 ”使用可能なバックアップがありません”の対処方法 戻る iPhone6 VS Xperia Z3 次へ Apple Watch |