September 2016
目次
はじめに
特に初代iPhoneから使い続けているとの自慢話から始まって、今時全く珍しくもない防水機能やFeliCaチップ搭載を褒め称え、レンズの突起が美しいだの、レンズがF1.8になって背景がボケ易くなっただの、レンズが端に寄ってバランスが良いだの、レンズが2個になって多くのデジカメを凌駕しただのと書かれると、何を間抜けな事を言っているのだろうと思ってしまいます。 実際日本では、iPhoneとアンドロイド系スマートフォンの割合は拮抗しているものの、世界的なシェアでみればiPhoneは25%程度しかないのです。 という訳で、お叱りのメールが山ほど届くのを覚悟の上で、今まで全く語られなかったiPhone 7の本当の実力を包み隠さず書かせて頂きます事を、何卒お許し願います。 恐らくこれをお読み頂ければ、iPhoneはおろかAppleの企業体質も分かって頂けると思います。
iPhone 7の変更点既にご存じの方は多いと思いますが、それではここでiPhone 7の主要な変更点をご紹介したいと思います。
それでは次に、それらがどれだけ陳腐な事かについて、分かり易く述べたいと思います。 邪魔なラインが1本に先代のiPhone 6におけるデザイン上の大きなネックは、本体裏面の上下にあった2本ラインでしょう。 iPhone6の裏面の上下にある2本のライン Apple親派の記事では、これをお洒落にDラインと呼んでいますが、これを純和風に呼ばせて頂ければ鉢巻き・フンドシ・ラインでしょう。 これは単なる趣味の悪いデザインかと思いきや、実はアルミケースのままだと電波が遮断されるため、このラインの部分をプラスチックにして、裏のアンテナからの電波を通しやすくしているのです。 iPhone6の鉢巻きラインは、実はプラスチックになっている またコーナー部のプラスチックは、落下時の衝撃を多少なりとも弱める干渉材の役割も持たせているのでしょう。 他社のスマートフォンでしたら、側面等にアンテナを巧妙に配置してデザインに影響しない様にしているのですが、側面までアルミのカバーで覆ったため、こんな構造にするしかなかったのでしょう。 デザインをとことん追求するAppleが、こんなにもデザインより機能を優先したのは何とも驚きです。 なぜそう思うかというと、実は面白い裏話があるのです。 ご存じの方も多いかもしれませんが、iPhone 4において筐体の持ち方によっては、通信電波が弱くなるとのクレームが市場から多数寄せられました。 iPhone 4 Antenna Problems この原因は、側面に沿って張り巡らした2種類のアンテナの設計不良だったのですが、当時CEOだったスティーブ・ジョブスは、他社製品においても似た様な事が起こると指摘し、他社から強い反発を受けました。 iPhone4の電波障害に関するスティーブ・ジョブスのプレゼン その中の1社であるノキアから、”我々であればアンテナよりデザインを優先するようなことはしない”とのもっともな批判を受けたのです。 恐らくスティーブ・ジョブスが存命中であれば、こんな無粋なラインは決して許さなかったでしょうが、今ではノキアの指摘と逆の事を行っているのが何とも皮肉です。 前置きが長くなってしまいましたが、iPhone 7ではこのラインが上下2本ずつから1本ずつに改善されました。 iPhone 7の白ライン それでも趣味の悪いラインがあるのに変わりありません。 オカッパiPhone 7 このデザインを見ると、昔懐かしいオカッパ娘を思い出すのは、本書だけでしょうか? レンズの開放値がF2.2からF1.8へ何と素晴らしい事に、iPhone 7のレンズ開放値がF2.2からF1.8へ明るくなりました。 iPhone 7の光学系 これによって撮像素子に入る光量が最大50%アップする、とAppleの公式HPには書いてあります。 ところがこれを計算にしてみると、下の表の様に絞りの段数で2/3段明るくなり、光量では59%のアップになります。
Appleとしては、恐らく単純に小数点1位で四捨五入された公称値のF2.2とF1.8の数値を使って、以下の計算で50%アップ(正確には49%)としたのでしょう。 2.2^2÷1.8^2= 4.84÷3.24= 1.49
ですが普通の光学メーカーでしたら、以下の様に設計値であるF2.245・・(=2^(5/6))とF1.782・・(=2^(7/6))を元にして、より正確に59%アップと書いたのは間違いありません。 2.245^2÷1.782^2= 5.04÷3.17≒ 1.59
些細な事なのですが、Appleは光学に疎(うと)いというのを思わず露呈しています。 ついでなので言っておきますと、”最大50パーセント多くなります”という表現も不正確です。 レンズの口径が大きくなれば、光量は常にアップしますので、”最大”という単語は必要ありません。 ですので、正しくは”50パーセント多くなります”と書くべきです。 またネットの記事では、レンズが明るくなった事で背景がボケ易くなるという記述がありますが、所詮1/2.3インチの小さな撮像素子ですので、同じ様に撮ったiPhone 6とiPhone 7の写真を見比べても、ボケの違いは誰にも分かりません。 ちなみに下のチャートは、各種デジカメ用レンズでポートレートを撮った場合のボケ量の大きさを棒グラフで表しています。(詳細はこちらをご覧ください) ボケ量チャート 下の方に微かに見えているのがiPhone 6とiPhone 7ですが、見えますでしょうか? 計算するとiPhone 7の方が1ポイントだけボケ量が大きくなっていますが、実質的にはその差は極めて小さいのは上のチャートから分かって頂けると思います。 例えれば、2匹の蟻の大きさを比べている様なものです。 さて、余り意味のない旧製品との比較はこれぐらいにして、次に他社製スマホのカメラと比べてみましょう。 ご存じとは思いますが、他社機に搭載されたカメラの画素数はどれも2,000万画素を超えているのにも関わらず、iPhone 7はたったの1,200万画素しかありません。 こう言うと未だに、画素数が少ない方が諧調性が良いだの、感度が良いだの、ダイナミックレンジが広いだのと言う方もいらっしゃいますが、それは同じ時代の技術で作られていたらの話です。 実際、他社機は2,000万画素オーバーでもISO感度は既に12,800程度にまで達していながら、iPhone 7は3,200程度で、暗闇にはめっぽう弱いのです。 ですので、たとえ長時間露出のアプリをiPhone 7にインストールしても、天の川は決して撮れません。 ちなみに、同じ撮像素子(1/2.3インチサイズ、1,200万画素)を搭載したコンパクトデジカメを探してみると、下のモデルの様に今から6年も前のモデルになってしまいます。 2010年8月発売のSONY DSC-TX9(1,200万画素、1/2.3インチ裏面照射CMOS) 上の古いコンパクトデジカメはSONY製ですが、iPhoneの撮像素子は昔からSONY製ですので、iPhone 7の中には、未だにこのデジカメと全く同じ撮像素子が入っているという訳です。 またiPhone 7も光学式手振れ補正を搭載しましたが、これは他社よりISO感度が劣る分、シャッタースピードを速くできないため、それを補うために付加せざるを得なかったとも言えます。 はっきり言って、iPhone 7のカメラは恥ずかしいほど時代遅れなのです。 どれくらいかと聞かれたら、6年も遅れていると言っても、大きな間違いではないでしょう。 本項のまとめです。 レンズの絞り開放値がF2.2からF1.8になり、絞りで2/3段階分明るくなったが、撮像素子は6年も前の代物である。 ではなぜ未だにこんなに古い撮像素子を使っているかでしょうか? その理由は非常に簡単で、とにかく安いからです。 安く買って思いっきり高く売る、そして大儲けする。Appleのお家芸です。 そしてもう一つ考えられるのが、SONYが最新の撮像素子(2,300万画素の裏面照射積層型CMOS)を、今となったら最大のライバルであるAppleへの販売を拒んでいる、もしくは他社以上に高い値段を提示しているです。 その可能性は非常に低いでしょうが、もしそうならば心の中で拍手喝采です。
デュアルカメラ内蔵今回の目玉の一つは、iPhone 7 Plusに搭載されたこのデュアルカメラなのでしょう。 デュアルカメラ(左が広角、右が望遠レンズ) 具体的には1台のスマホに、以下の2台のカメラを搭載したという訳です。
今まで全身の記念写真に対して、その場でカメラを切り替える事で、上半身の記念写真が撮れる事になります。 ただしこれも、前述の通り所詮6年前の時代遅れのカメラを使っていますので、画期的というほどのものではありません。 何故ならば先ほどお伝えした様に、他社のスマホの画素数は、多いものでは既に2400万画素もあります。 ですので、2400万画素の中央の1,200万画素を抜き出せば、iPhone 7の望遠レンズで撮ったのと同じ画像が撮れるのです。 これをデジタルズームと呼びますが、この方式の方が薄型のスマホには合理的な選択と言えるのは誰が考えても明らかです。 実際iPhone 7 Plusにおいても、後述するある理由により、夜間の撮影においては、望遠カメラを使わずに広角カメラのデジタルズームを使っているのです。 その場合、1,200万画素の半分である600万画素になるので、粒子が荒くなりますが、もし2,400万画素あれば半分でも1,200万画素ありますので、iPhone 7並みの解像度を得られる事になります。 それでは前述しました、夜間の撮影において、望遠カメラではなく広角カメラのデジタルズームを使う理由をお伝えしましょう。 まず一つ目の理由は、ご存じの様に広角カメラには光学手振れ補正が付いているのに対して、望遠カメラについてはスペースの関係で手振れ補正は付いていないからです。 そして二つ目の理由は、広角レンズの明るさがF1.8なに対して、望遠レンズの明るさはF2.8と1.3段も暗いからです。 手振れが発生し易いのは当然望遠レンズであり、そのレンズはF2.8と広角レンズより暗い上に、手振れ補正は明るくてブレ難い広角レンズにしか付いていない。 本来ならば、手振れ補正は、手振れの発生し易くて、尚且つ暗い望遠レンズに付けるべきなのに、広角レンズにしか付いていないのです。 思わず笑ってしまう程、矛盾したスペックです。 おまけに、それらのネガティブ情報をきちんとアナウンスしないで販売を進めるAppleの態度にも、甚だ疑問を覚えます。 ついでに言っておきますと、iPhone 6も同じですが、iPhone 7のレンズも外装から飛び出しています。 iPhone 7 Plusの飛び出したレンズ 今時こんなにレンズが飛び出しているのは、iPhoneくらいのものでしょう。 Appleのデザイン重視の思想は、醜いラインを含めて、もう完全に過去のものなのかもしれません。 最後にもう一つ。 iPhone 7のレンズ位置が、以前よりコーナー側に寄ったのに気が付いた方はいらっしゃるでしょうか? iPhone 7(左)のレンズは、iPhone 6(右)より更にコーナーに寄っている 気にする差ではないと言えばそれまでですが、本来レンズの位置は極力本体の中央部に近い方が理想なのです。 その方がモニターで見た画像と被写体とのズレが少なくなりますし、指でレンズを遮る可能性も少なくなります。 おまけにレンズがコーナーに近くなると、レンズ面をぶつける可能性も高くなります。 本来次機種の性能は、先代より劣ってはいけないというメーカーとしての不文律があるのですが、Appleはこういう不文律も簡単に無視する企業の様です。 本項のまとめです。 デュアルカメラが搭載によって望遠用カメラが追加されたが、これが働くのは明るくてピントの合う遠距離撮影の場合だけである。 おまけにレンズがコーナー部に寄ったため、レンズ面をぶつける可能性が高くなった。 防水対応iPhoneを水没させてしまった話は良く聞きます。 これがようやく僅かながら解決しそうです。 僅かながらというのは、iPhone 7にやっと盛り込まれた防水機能は、IEC(国際電気標準会議)規格のIP67のレベルです。 ちなみにIP67の”6”が防塵レベルで、”7”が防水レベルを示しています。 これがどの程度の防塵防水レベルかと言えば、”粉塵が中に入らず、一時的(30分)に一定水深(1メートル)の条件に水没しても内部に浸水しない”です。 確かに今までは全く無防備だったのですから、それと比べれば画期的な事と言えるでしょう。 ですが他社機においては、この程度の防水機能は既に2012年には搭載されており、現在では以下の表の様にIPX5/8の両方に対応しているのが普通なのです。
昇温
iPhone 6のオーバーヒート表示 iPhone 7で4K動画を撮った場合、本体がどこまで熱くなるかも今後の見ものです。 救いなのは発売の9月以降、北半球は寒くなる事です。 来たるべき2017年の夏に、iPhone 7が炎天下や暑い車内でも、無事に動いてくれる事を願うばかりです。 FeliCaチップ内蔵これも防水機能同様、何を今更といった所でしょう。 ここまでFeliCaチップの搭載を遅らせたのは、Appleがいかに日本の顧客を軽視していたかを如実に表しています。 SONYが開発したFeliCaチップ なお親派記事では、これでスイカ等のおサイフケータイが使えると大喜びしていますが、本当にうまく動作するのか、カバーに入れるとどうなるか、今後確認すべき事があります。 またFeliCaチップの搭載に伴い、それまでのアンドロイド携帯からiPhone 7への変更を検討されている方も多いでしょう。 ですがこの機種変更時に、従来のおサイフケータイの中身を容易に引き継ぐ事ができるか、あるいはApple Pay契約時に不要なサービスに入る事はないか、もしくは解約時に予期しないデメリットは発生しないか、十分な調査が必要です。 ありとあらゆる手を尽くして時価総額世界一になったAppleです。 2016年度の株式時価総額世界ランキング FeliCaチップとApple Payを使って、日本で何か一儲けしようと企(たくら)んでいるのは間違いないでしょう。 それに対して、ライバルのAppleにFeliCaチップを供給すると決めたSONYの度量の広さに感心します。 被写界深度エフェクト本サイトが最も楽しみにしているのが、この被写界深度エフェクトです。 実はスマートフォン搭載カメラの唯一にして最大の弱点は、背景をぼかす事ができないという事なのです。 この理由は、(少々専門的になりますが)ボケの大きさは、焦点距離の2乗に比例し、絞りの逆数に比例し、撮像素子の大きさ(長さ)に比例するからです。(詳細はこちらへ) ですので、前段のボケ量チャートにある様に撮像素子の小さなスマートフォンは必然的に最下位に落ちてしまうのです。 さて、この被写界深度エフェクトについては、Appleの公式頁に以下の様に書かれています。
先ずこの説明文には、明らかに間違いがあります。 iPhone 7と同様にデジタル処理でボケ効果を出すデジタルカメラは、それこそ山の様にあります。 例えば今時どのデジカメにも搭載されているトイモード(ミニチュア風撮影モード)は、このデジタル画像処理によって画面の上下をぼかした写真なのです。 トイモードの画像は、画像の上下を擬似的にぼかしている また一部のコンパクトデジタルカメラにおいては、以下の様に被写体の背景をぼかす機能を既に備えていました。
ですので、今まで背景ぼかしはデジタル一眼レフカメラにしかできなかったという記述は明らかに間違いですし、似た様な機能は何もiPhone 7が初めて搭載した訳でもありません。 もっと言えば、誇大広告ぎりぎりの宣伝文句です。 それはともかくとして、この擬似的なボケは、背景の画素を周囲の画素と平均化するのが一般的なので、背景の画像のエッジが無くなって確かにボケた様に見えるものの、本来のボケの様に点光源が綺麗な円になるものではありませんでした。 点光源がボケると円形になる このため、SONYの背景ぼかしモードのサンプル画像において、本来でしたらボケた暗い枝は周囲の明かりに押されて細くなる筈(下の写真参照)なのですが、ボケ処理前も後も同じ太さになっています。 暗いテーブルがボケると細くなる これに対して、Appleの被写界深度エフェクトのサンプル画像(下の写真参照)を見ると、背景の明るい部分が円形にボケているのが分かります。 Appleの公式HPにある被写界深度エフェクトのサンプル画像 ですので、従来の単純な擬似ボケに対して、もうひと工夫している様です。 ただし所詮デジタルの画像処理ですので、親派サイトの云うデジカメを凌駕したというのは、さすがに有り得ない事でしょう。 実際上の画像サンプルをじっくり見ると、背景との分離が難しい細い髪の毛は、滲(にじ)んでシャープさが失われていますし、頭の上部には、本来背景にあるべきボケが回り込んで写っています。 また本機能についても、後追いで追加される予定ですので、くれぐれもその客観評価を見る前に期待だけで予約しない方が無難です。 Apple親派の肯定評価に対して、Nikon親派やCanon親派による本機能の本格的な評価が行われるのが待たれます。 本項のまとめです。 被写界深度エフェクトは、従来のデジタル画像処理によるボケ表現より多少改善しているかもしれないが、所詮擬似ボケであり、純粋なレンズによるボケを超す事は有り得ない。 イヤホンジャック廃止これは一体何のためだったのでしょう。 消えたイヤホンジャック このモデルチェンジでイヤホンジャックを廃止した理由が分かりません。 恐らくiPhone 8になれば筐体も変更して多少薄くなったのでしたら分かるのですが、厚みも一切変わらないのに、なぜこの時期にイヤホンジャックを廃止したのでしょうか? 同梱のヘッドホンジャックアダプターを使えばLightning端子経由で従来のイヤホンを使えるとしても、流れているのはアナログ信号ですので、間のコネクターが多くなれば当然信号(音)は劣化します。 当初はコストダウンのためかと思ったのですが、同梱のアダプターで相殺されてしまいます。 残るは、同時に発売されるワイヤレスイヤホンのAirPods(16800円)を拡販するためか、さもなければ防水対応のイヤホンジャックはパテントの関係で使えなかったかですが、これらも今一つ説得力がありません。 となると考えられるのは、一つしかありません。 ご存じの様にiPhone 7はApple独自のLightningコネクターを使っています。 となると、今後サードパーティーからLightningコネクター対応のイヤホンホンやヘッドホンジャックアダプターが多数発売されるでしょう。 ところが、このLightningコネクターをサードパーティーが使うに当たっては、AppleからMFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認定を取得すると共に、Appleに対してライセンス料を支払う必要があるのです。 するとそれによってライセンス料が発生して、それでまたAppleは大儲けできるのです。 すなわち、iPhoneユーザーには多大な迷惑を掛けながらも、Appleは更に儲かるという(独占禁止法には触れない)恐るべき仕組みができているのです。 なぜこの様な事を誰も言わないのでしょう? ついでですので、このLightningコネクターについても述べておきましょう。 先ほどお伝えした様にLightningコネクターはApple独自の規格なのですが、これと同様に小型でどちらの向きでも差し込めて更に多機能なのが最新のUSB Type-Cです。 Apple専用規格のLightningコネクターとオープン規格のUSB Type-C 最近発売のアンドロイド系のスマートフォンに使われ始めており、これでしたらオープン規格なのでライセンス料は発生しませんし、普及すればケーブルや各種アダプターを共通化できます。 Appleも昨年(2015/3)発売したMacBookに使用したのですが、恐らくiPhone等に使用する事は決して無いでしょう。 何故ならばLightningコネクターを使い続けた方が、断然儲かるからです。 Appleとはそんな会社なのです。 こんな阿漕な事ばかりやって、つい20年程前のどん底時代にまた戻らなければ良いのですが。 20年前のAppleとMSの売り上げの推移 本項のまとめです。 iPhone 7からイヤホンジャックを廃止したのは、顧客の利便性を無視して、Appleが更に儲けるためだと推測される。 同様の理由により、LightningコネクターをUSB Type-Cに変更する可能性はない。 その他さて、ここまでお読み頂いていかがでしょうか? 今までイメージしていたほどiPhone 7は進んでいないのが分かって頂けたと思うのですが、かと言って周回遅れほどではないだろう、と思われた方も多い事でしょう。 でしたら、多少重複もありますが他社(アンドロイド)製のスマートフォンと比べて劣っている点を全て見て頂けるとどうでしょう。 ①防水レベルが劣る ②液晶が有機ELではない ③外部ノイズ検知用のセカンドマイクが無い ④通知(電池残量、新着メール、不在着信表示)LEDが無い ⑤近接センサー(耳に近付けるだけで着信応答可能、及び画面の明るさ制御)が無い ⑥ストラップホールが無い ⑦カメラ起動スイッチ(クイック起動可能)が無い ⑧メモリースロットが無い ⑨Flashが再生できない(ただし有償で対応可能) ⑩フルセグはおろかワンセグさえ無い ⑪FMラジオが無い ⑫背面カメラは未だに1,200万画素(他社は2,000万画素前後)で5軸手振れ補正非対応 ⑬ハイレゾ音源が再生できない ⑭イヤホンジャックが無い ⑮値段だけはべらぼうに高い これでご納得頂けない方のために、次に他社機よりiPhone 7が優れている点を上げてみましょう。 ところが、残念ながら何一つ出てこないのです。 iPhone 7が遅れている点はいくらでも上げられますが、iPhone 7が他社製品より優れている点が全く見当たらないのです。 これでもiPhone 7が周回遅れではない、と言えますでしょうか? 本書を読まれた方で、これは明らかにiPhone 7の方が上だという項目が、アプリや操作性を含めてありましたら、是非お知らせ頂ければと思います。 まとめいかがでしたでしょうか? 散々書かせて頂きましたが、iPhone7を褒め称える記事だけではなく、この様な記事も読んで頂いてから、iPhone 7を購入するかどうか決めても遅くないのではないでしょう。 本書が貴方のお役に立てば幸いです。
iPhone 7は周回遅れのトップランナーだった 戻る 7分で分かるApple Watch 次へ Apple Watchが失敗した理由
|