お金を一切掛けずに寝てる間にできる
スマホデータの完全消去方法

January 2016





はじめに


ご存じとは思いますが、PCと同様にスマートフォン内の個人データは、単にOSを再インストールしたりリセットしただけでは完全に消去されません。

なぜならば、消去したのはデータがどこにあるかを示す管理領域だけで、実際のデータはそのまま残っているからです。

Appleの公式HPを見ると、単純に消去作業をすれば問題ない様に書かれていますが、それでは全くもって不十分です。


個人データを完全に消去しないAppleの公式HPにある操作説明

このため、もし自分が使っていたスマートフォンを他人に譲る場合、個人データを無意味なデータで上書きして完全に消去してしまわなければなりません。

ところがネットで調べても、存在しないアプリや、怪しいアプリや、有料アプリを使っての手段しか述べられていません。


App Storeでも見つからない消去アプリのishredder

という訳で、お金を一切掛けずに、安全且つ確実にスマートフォンの個人データを完全に消去する方法をお教えしたいと思います。

この方法を使えば、スマートフォン(iPhone、Android系スマートフォン)だけでなくカメラの搭載されたタブレットPCやポータブルメディアプレーヤーでも使えます。

寝ている間に完了しますので、是非お試しください。


概要


それでは概要からご説明します。

呆れるほど簡単です。

①先ず手元に不要になったスマートフォンを用意します。

②次にバックアップを他のPCやクラウドサーバーに保存します。

③OSを再インストールしてスマートフォンを工場出荷状態に戻します。

④メモリの空き領域が増えたのを確認したら、メモリーが満杯になるまで当たり障りの無い動画を撮影します。

⑤再度OSをインストールして終了です。

これで個人データが動画で上書きされましたので、個人データの復元はできなくなります。





操作手順


ここではiPhoneを例に具体的な操作手順を述べます。

iPhone以外のiPad、iPod、或いはアンドロイド系のモバイル機器でも考え方は同じですので、参考にして頂ければと思います。

なおもう既に個人データの(見かけ上の)消去は完了していて、後は完全消去だけだという方は、5) 完全消去に進んで下さい。

1) バックアップの保存


バックアップの保存については、Appleの公式HPに記載がありますので、こちらを参考に願います。


2) iCloudの切断


iPhoneの場合、バックアップを自動的に保存するため、iCloudに接続している可能性があります。

このため以下の手順で、iCloudとの接続を遮断します。



設定→iCloud→サインアウト(iOS 7 以前は”アカウントを削除”)
→サインアウト→iPhone から削除→パスワードの入力

以上でiCloudとの切断は完了しました。

これをやっておかないでiPhone内のデータを消去すると、iCloudにバックアップしたデータも同じ様に消去されてしまいますので、ご注意願います。

3) 工場出荷状態に戻す


iCloudとの切断が完了したら、以下の手順で本体を工場出荷状態に戻します。

設定→一般→リセット→すべてのコンテンツと設定を消去



”iPhone を探す”が有効になっている場合は、Apple ID とパスワードを入力します。

デバイスのパスコードまたは機能制限のパスコードの入力画面が表示された場合は、それらを入力して”[デバイス] を消去”をタップします。


以上の入力が終了すると、いつものリンゴマークが表示され、iOSが再インストールされると共に、本体が工場出荷状態に戻ります。

これで、それまで入っていた個人情報が見かけ上消去されます。

この後、完全消去の手順に移ります。

4) 初期設定


iPhone の電源を入れると初期設定画面が表示されますので、必要事項を入力してホーム画面を立ち上げます。

この際、後で動画撮影を行うだけですので、必要最小限の設定で構いません。

また途中で表示される”Appとデータ”については、”新しいiPhoneとして設定”を選んでください。


詳細については、Appleの公式HPのこちらを参照願います。

5) 完全消去


以上で個人データは見かけ上削除されましたので、これからいよいよ完全消去を行います。

①以下の手順でメモリー容量を確認します。

設定→一般→情報

もし内蔵メモリーが64GBのiPhoneでしたら、使用可能容量が57GB前後ではないかと思います。

この57GBの空き領域が一杯になるまで、動画を録画します。

②以下の写真の様に新聞紙を広げて動画を撮影する準備を行います。


新聞紙を撮影する理由ですが、その方が動画の記録容量が大きくなるからです。

例えば、真っ白な紙を撮影すると1分間撮影しても容量は8MB程度しかないのですが、新聞紙の様に細かいパタンを撮影すると1分間で16倍の128MBの容量になります。

ですので、仮に空き容量が57GBだとすると、約8時間で全容量を使い切ってしまう計算になります。


③ホーム画面から、カメラを選択し、さらに画面をスライドしてビデオを選択します。

ピントがあったら、録画ボタンを押します。

④あとはメモリーが一杯になるまで録画を続行します。

ここで1点、アドバイアスがあります。

本記事のタイトルには、寝ている間に終了と書いてしまいましたが、明かりを消して真っ暗になると、録画は続けられるものの、真っ黒を撮る事になり、また記録容量が小さくなります。

ですので、もし夜の内に行うのでしたら、電気を点けたままにしなくてはなりません。

となると電気代がもったいないので、昼間に行う事をお勧めします。

⑤メモリーが一杯になって、録画が自動的に終わったら終了です。

⑥念のために、また空き容量を確認して、ほとんどゼロになっている事を確認しておきましょう。

6) 再度工場出荷状態に戻す


最後にまた手順3を行い、iPhoneを工場出荷状態に戻します。

これでご自分のiPhoneを他人に譲っても大丈夫です。




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