自分でも今すぐできる
盗聴器/盗撮器の見つけ方と業者の見分け方

2009/12:発行
2020/03:更新


目次


1. 概要
2. 今すぐできる盗聴・盗撮防止策
3. 盗聴器・盗撮器の種類
4. 盗聴器/盗撮器の電波とは
5. 難易度別発見方法
6. FAQ
7. まとめ

4. 盗聴器/盗撮器の電波とは


次に電波についても、簡単に勉強しておきましょう。

先ず電波とは、電流の向きを高速(1秒間に100万回以上)で切り替える事で発生し、空中を伝わる電気と磁力の波です。(電波と電磁波は同じものです)

この電波に画像信号や音声信号を乗せる事により、その画像や音声を遠くでも見たり聞いたりできるという訳です。

電波に関連して、更に知っておくべきは、以下の事柄です。


1)盗聴器/盗撮器の周波数

先ほど電流の向きを高速に切り替えると述べましたが、この切り替える回数を、周波数と呼びます。

FMラジオを例にすると、ラジオ局が出す電波の周波数(日本では76~90MHz)とそれを受信するラジオの周波数を一致させる事で、ラジオが聞けると言う訳です。

逆に言うとこの周波数が一致しないと、ラジオから音が出ないのはご存知の通りです。

この周波数が高い程、乗せられるデータ量を多くできますが、光の様に直線性が強くなるという特徴があり、ビルなどで遮られ易くなります。

市販の盗聴器では、130~160MHzと360~460MHzの周波数帯が使われていますので、一般のFMラジオでは捕える事はできません。

また最近は携帯電話を利用したギガ帯(1000MHz超)にまでシフトしていますが、値段が高いためまだまだ稀だと思って良いかもしれません。

参考で市販盗聴器で使われている周波数をプロットしたグラフを貼付しておきます。

 
市販盗聴器で良く使われている周波数(MHz)

上図の青い点が、今までに確認された盗聴器の周波数を示しています。

前述の通り、市販盗聴器の周波数は130MHz~155MHz、360MHz~450MHzに多い事が分かります。

また映像を飛ばず盗撮器の場合、900~1200MHz、及び2. 4GHzが多い様です。

後述しますが、盗聴器/盗撮器を見つけるには、この辺の周波数の電波を探す事になります。




2)電波の遮断方法

電波は一般家屋の壁で多少減衰(弱くなる)しますが、ガラスは殆ど減衰せず(素通り)に通過します。

このためもしどうしても電波を遮断したいのならば、反射もしくは吸収する金属で密閉するしかありません。

最近は以下の写真の様に電波シールドカーテン等が販売されており、部屋に居ながら携帯を圏外にできるものもありますが、やはり数万円と高価です。

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また金属製の雨戸、あるいはシャッターでしたら、多少電波を減衰させる事が可能です。

ただし周波数毎に遮断特性が異なりますので、全ての帯域の電波を完全に遮断するのは非常に難しい事は知っておいて下さい。


3)発信源

電波の発信源は、ご存知の通り外部のTV/ラジオ局、携帯電話基地局、防災無線、アマチュア無線から、自宅の無線LAN、携帯電話等さまざま有り、それら出た電波が屋外はもとより屋内にも飛び回っています。

また余り知られていませんが、一般的なテレビ、パソコン、プリンタ等の電子機器からも僅かながら電波を発生しています。(ラジオをパソコンに近づけると雑音がするのは、このためです)

このため、自宅で電波の測定をすると、微弱なものを含めると無数の電波が確認できるという訳です。
ただし後ほど説明する方法で、多少時間は掛かりますが盗聴器の電波を見つけることは可能です。

なお一部のネットの記事でラジオを近付けて盗聴器を発見する様な手法が書かれていますが、今どきの盗聴器は基本周波数以外の電波(ノイズ)は出していないため、それでは不可能です。


4)アンテナ

アンテナは長ければ長いほど感度が良いと思っている方がいますが、それは完全な間違いです。

詳しい説明は割愛しますが、前記しました周波数によって、最適なアンテナの長さ形状は異なります。

おおよその傾向としましては、周波数が高くなるほど、アンテナの長さは短くなると思って頂いて結構です。

ですので、携帯電話のアンテナは非常に短くて済むという訳です。




4. 盗聴器/盗撮器の電波とは
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