素人でもできる
HDDの修理と復旧方法
目次
6. HDDの回路基板不良1
HDDがハード的に壊れたからと言って、諦めるのはまだ早過ぎます。
先ずは下のHDD単体(3枚の写真)をじっくり見て下さい。
上面 側面 裏面
これはウェスタンデジタル社製のATA(早い話がパラレルIFの事です)規格のHDD(250GB)ですが、何か気が付きませんか?
このHDDに限らず、全てのHDDは密閉されたディスク(円盤)の入った筐体と回路基板から成り立っています。
HDD内部の円盤(ディスク) HDDから取り外した回路基板
という事は、もし故障の原因が回路基板ならば、壊れた回路基板だけ交換すれば済む筈です。
ただし1点注意(素子交換)が必要ですので、それを含めて順を追って説明したいと思います。
なおこの頁に直接訪問された方のために、一部重複があります事何卒ご容赦願います。
1)必要な物
さて、作業に取り掛かる前に、先ずは必要な物を列挙しておきましょう。
①壊れた単体HDD
これは当然お手元にあると思います。
もしまだPCや外付けHDDの中でしたら、分解して抜き出して下さい。
②同タイプの正常な単体HDD
次に必要なのが、故障した単体HDDと同型の単体HDDです。
正常HDD 故障HDD 正常HDD 故障HDD
これは同じ型番でも、コストダウン等で微妙に素子や形状が異なる場合があるので、できればシリアル番号が近い物がベストです。
古いHDDは新品では購入できないため、ネットオークションで探す事になりますが、結構見つかります。
③USB変換アダプタ(USB-ATA/SATA変換器)
これはHDD単体に電源を供給し、更にPCと単体HDDをUSBケーブルで接続するアダプターです。
修理だけでなく、使わなくなったHDD単体を外付けHDDとして使えますので、1台購入しておきましょう。
⑤半田、半田こて、半田吸い取り線
これらは素子の取り付け、取り外しに使います。
半田と半田こてはご自宅にあるかもしれませんが、半田吸い取り線も用意しておきましょう。
④基板取り外し工具(★型ドライバ)
HDDの基板は、特殊なビスで止められています。
ですので、基板の止めビスの頭(正確には穴)の形状を見て、その形にあったドライバーを購入します。
不思議なことに、わざわざクルマで出かけて地元の量販店で買うより、アマゾンで購入した方が安い場合があるから驚きです。
それぞれの工具の使い方については、手順の中でご説明するとして、次からはいよいよ復旧作業に入ります。