素人でもできる
HDDの修理と復旧方法

2012/12: 初版
2017/11: 更新

目次




6. HDDの回路基板不良1


HDDがハード的に壊れたからと言って、諦めるのはまだ早過ぎます。

先ずは下のHDD単体(3枚の写真)をじっくり見て下さい。

     
 上面             側面             裏面

これはウェスタンデジタル社製のATA(早い話がパラレルIFの事です)規格のHDD(250GB)ですが、何か気が付きませんか?

このHDDに限らず、全てのHDDは密閉されたディスク(円盤)の入った筐体と回路基板から成り立っています。

   
HDD内部の円盤(ディスク)    HDDから取り外した回路基板

という事は、もし故障の原因が回路基板ならば、壊れた回路基板だけ交換すれば済む筈です。

ただし1点注意(素子交換)が必要ですので、それを含めて順を追って説明したいと思います。

なおこの頁に直接訪問された方のために、一部重複があります事何卒ご容赦願います。


1)必要な物


さて、作業に取り掛かる前に、先ずは必要な物を列挙しておきましょう。

①壊れた単体HDD

これは当然お手元にあると思います。

もしまだPCや外付けHDDの中でしたら、分解して抜き出して下さい。


②同タイプの正常な単体HDD

次に必要なのが、故障した単体HDDと同型の単体HDDです。

  
正常HDD    故障HDD      正常HDD   故障HDD

これは同じ型番でも、コストダウン等で微妙に素子や形状が異なる場合があるので、できればシリアル番号が近い物がベストです。

古いHDDは新品では購入できないため、ネットオークションで探す事になりますが、結構見つかります。

③USB変換アダプタ(USB-ATA/SATA変換器)

これはHDD単体に電源を供給し、更にPCと単体HDDをUSBケーブルで接続するアダプターです。

修理だけでなく、使わなくなったHDD単体を外付けHDDとして使えますので、1台購入しておきましょう。

     

⑤半田、半田こて、半田吸い取り線

これらは素子の取り付け、取り外しに使います。

半田と半田こてはご自宅にあるかもしれませんが、半田吸い取り線も用意しておきましょう。

       

④基板取り外し工具(★型ドライバ)

HDDの基板は、特殊なビスで止められています。

ですので、基板の止めビスの頭(正確には穴)の形状を見て、その形にあったドライバーを購入します。

不思議なことに、わざわざクルマで出かけて地元の量販店で買うより、アマゾンで購入した方が安い場合があるから驚きです。

       

それぞれの工具の使い方については、手順の中でご説明するとして、次からはいよいよ復旧作業に入ります。




6. HDDの回路基板不良1/HDDの修理と復旧方法



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これをお読み頂ければ、現在のHDDの状況を正確に把握できると思います。

そして必ずや道は開けると確信していますので、是非とも参考にして頂ければと思います。

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