初期ロットは売れ残る
7分で分かるApple Watch |
1. はじめに、コレクションモデルと価格
2. サイズ、四角が死角
3. Apple Watch Sport
4. Apple Watch、Apple WatchとApple Watch Sportの価格差
5. Apple Watch Edition、
6. 防水性能、機能、まとめ
7. 予想、結果(予想の検証)
予想
以上を踏まえた上で、Apple Watchの今後の動向を大胆に予想してみたいと思います。
現段階においては、4月24日の販売に備えて中国工場において急ピッチでApple Watchの生産が進められているのでしょう。
推測ですが、4月10日の予約開始までに500万台以上のApple Watchが準備されるのは間違いないと思います。
ちなみにスイスの調査会社によれば、昨年1年間の全世界におけるスマートウォッチの売り上げ台数は700万台(一昨年は400万台)、金額ベースでは日本円で1500億円との事です。
これから計算すると、今までのスマートウォッチの平均単価は2万円ですので、これからもApple Watchの高さ(一番安くても2倍以上)が際立ちます。
そして4月10日の予約開始後、マスコミ報道の加熱もあり一気に百万台近い予約が殺到します
ところが問題はその直後に起きます。
予約が急激に減り始めるのです。
中には予約のキャンセルさへあります。
アップルの首脳陣に不安がよぎりますが、もちろん決して公表はされません。
とは言え発売初日の4月24日にはいつもの通りアップルストアーに行列はできますが、それも数日で終焉し、当初数日ではけると思った初期ロットの大半は売れ残ります。←アップルストアーでは販売しないそうです。いつもの通り、その理由も明確にされないそうです。(2015/4/19追記)
アナリストから、どうもApple Watchの売り上げは当初予想した程ではないとのレポートは出されるものの、7月の2Q決算発表はそれを更に裏切る悪い結果となります。
何と新製品が最も売れる最初の四半期に、バックオーダーを入れても300万台に到達しなかったのです。
もともとAppleの売り上げにおけるApple Watchが占める割合は微々たるものなのですが、マスコミからApple成長神話に陰りと大々的に報道されます。
さんざん持ち上げておいて、一度何かあると徹底的叩く。マスコミの常套手段です。
Apple Watchが売れていないとの報道が広がると、次の購買層であるアーリーアダプター(全体の14%)も躊躇し始め、次なる購買層の大本山であるアーリーマジョリティー(全体の34%)の購買に全く繋がりません。
これに伴い、この数年加熱気味だったAppleの株価が徐々に下がり始めます。
時を同じくしてFRB(米連邦準備制度理事会 )がついに米国金利の引き上げを決定した事から、NYダウ平均株価の構成銘柄に移行したばかり(2015年3月19日)のApple株は、その煽り(あおり)を受けて下げを加速します。
本年(2015年)2月に、Appleの時価総額が米国企業で初めて7000億ドル(84兆円)の大台に達したと喜んだのも束の間、それから僅か数カ月で7,000億ドルを一気に割り込みます。
一方グーグルグラスの販売中止を決定したグーグルは、ウェアラブル端末に対して慎重な判断をしたとして高評価を受け、モバイル用OSであるアンドロイドの評価もアップします。
それが影響したかどうかは分かりませんが、スマートフォン市場にも異変が起き、アンドロイド端末が徐々にiPhoneの牙城を崩し始めてきます。
そして気が付いてみれば、2015年はアップルの大転換期になっていた、という大胆予測です。
これはあくまでも最悪のシナリオですが、この予想が当たるかどうか、あと数カ月で判明します。
おっと忘れていました。
これに伴い、当初2015年年末に発表を予定していたApple Watch2は、仕様の大幅見直しを迫られ発売延期となります。
そして奇妙な事に、全く売れなかったApple Watch Editionの一部のモデルが、値上がり期待で年末になって売れ始めます。
ところが、期待に反してその後もプレミア価格が付く事もなく、転売業者は頭を抱える事になるという少々意地悪なシナリオです。
この予想は年明けには判明します。
結果(予想の検証)
素人ながら無謀にも販売予想をした以上、しっかりその結果を見極めたいと思います。
発売開始
2015/4/24、Apple Watchが発売されました。
Appleは売り方を変えるという事ですが、伊勢丹や一部のソフトバンクショップで店頭販売が行われたものの配送出荷がメインとなりました。
ここまでは当然な成り行きですが、よほど製品が足りないのではないかとうがった見方もできます。
出荷台数
2015/4/27、購買動向調査の米Slice Intelligenceによれば、予約台数170万台に対してわずか38万台との事です。
残りの55万台については、6月まで出荷されるものの、残りの77万台については出荷時期も未定とのことです。
どうも液晶とタプティックエンジンの歩留まりの悪さが大きく影響している様ですが、前途多難な船出なのは間違いありません。
需要が供給に追い付かないと報道されれば、どなたも人気があるのだなと思うのですが、実はまともに作れていないだけなのです。
【タプティックエンジンに不具合発覚】
2015/4/30、米ウォール・ストリート・ジャーナルは、Apple Watchの主要部品であるタプティックエンジンの2社購買の1社製で不具合が発見発見されたと報じました。
Appleから公式発表はないようですが、さらに製品の出荷が遅れるのは間違いでしょう。
今どきの電子機器は、発売までに作り溜めをしておき、発売直後に一気に売り切るのが鉄則ですので、このダメージは相当大きいと予想されます。
また既に出荷された製品の年間不良発生率が、万一5%以上に達すると、製品の出荷を停めてでもそちらの手当てを優先する可能性すらあります。
Apple Watchのプロジェクトマネージャーは、今頃頭を抱えているかもしえません。
【刺青で心拍センサー誤動作発生】
2015/5/1、Apple Watchの新たな問題として、手首に入れ墨をしていると心拍センサーが誤動作するとの問題が発覚しました。
Apple側は、この問題を事前に掴んではいなかったらしく、翌5/2に誤動作する旨の公式発表がありました。
肌の色の違いでしたらファームでの修正が可能でしょうが、刺青の様に濃度の大きく異なる細かい模様のの場合、ファームによる修正は無理でしょう。
新製品の場合、この様な見落としはどうしても発生しますが、問題は顧客対応の方法です。
代替品も対応策も無い場合、返金に応じるしかないでしょう。
またこれに伴って、Apple Watchと刺青が関連付けされましたので、保守的な層においてイメージを悪くしのは間違いありません。
【Apple Watch売り上げ急降下】
2015/7/12、Appleから依然公式な発表はありませんが、次第に情報が漏れてきました。
USAの市場調査会社の報告によれば、Apple Watchの売り上げが急激に落ち込んでいるとの事です。
それによれば、当初日量2万台ペースで売れていた物が、直近の7/2には5千台にまで落ち込んだとの事です。
あいにく上のグラフの正確なスパンが不明ですが、これが2ヶ月間のグラフだとすれば、今まで売れた台数は約120万台となります。
これからもし毎日5千台ずつ売れたとしても、年末までに100万台追加でトータル220万台です。
もしそうならば、下期にはApple Watchの投げ売りが始まるのは間違いないでしょう。
いずれにしろ、7月21日に予定されるApple社の第一四半期(4~6月)の業績発表が楽しみです。
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