初期ロットは売れ残る
7分で分かるApple Watch


  1. はじめに、コレクションモデルと価格
  2. サイズ、四角が死角
  3. Apple Watch Sport
  4. Apple Watch、Apple WatchとApple Watch Sportの価格差
  5. Apple Watch Edition、
  6. 防水性能、機能、まとめ
  7. 予想、結果(予想の検証)

Apple Watch Edition


Apple Watch Editionのモデルと価格は以下の通りです。

Apple Watch Edition一覧(税込価格)
ケース ローズゴールド イエローゴールドケース
バンド ホワイト
スポーツ
バンド
ローズ
グレイ
モダン
バックル
ブラック
スポーツ
バンド
ブラック
クラシック
バックル
ミッドナイト
ブルー
クラシック
バックル
ブライト
レッド
モダン
バックル
38
mm
N/A N/A
1,382,400円 2,354,400円 1,382,400円 2,354,400円
42
mm
N/A N/A
1,598,400円 1,598,400円 2,030,400円 2,030,400円


一番安くて138万円、一番高くて235万円です。

買えないひがみにしか聞こえないかもしれませんが、これを買う人はいないでしょう。

なぜならば、腕時計の中身にあたるムーブメントは、本体価格4~5万円のApple Watch Sportと全く同じなのですから。

おまけに中身はただの電子機器なのですから、デジカメなどと同様に毎年その価値は下がっていきます。

とすると、外装の金の価値が高いのだろうと思われませんか?

ならば計算してみましょう。

先ず金の含有量ですが、下の表にあります様にSportモデルの本体ケースの重さから計算して、最低でも38mm品で30g、42mm品で39gの18金が含まれている事になります。

モデル別本体ケースの重さ
モデル\サイズ 38mm 42mm
Apple Watch Edition 55g 69g
Apple Watch Sport 25g 30g
30g 39g


18金の買い取り価格が、現在1gで3,500円ですから、それを掛ければ38mm品で10万円、42mm品で14万円です。

どうあがいても100万円には到底達しません。

ならばケースの細工がそれに見合うかとみても、ただ型に流し込んで加工して磨いただけです。


職人が1個1個丹精込めて作り上げたクラフト時計とは全く異なり、外装に金を使っただけの量産された工業製品でしかありません。

さらに興味深いのが、バンドです。

前段の価格表をご覧頂きます様に、ローズゴールドの38mm品のホワイトスポーツバンド(写真下左)の値段が1,382,400円で、同じ本体ケースのローズグレイモダンバックル(写真下右)の値段が2,354,400円です。

    
1,382,400円         2,354,400円


という事は、バンドの価格差だけで97万円もあるのです。

という事は、このローズグレイモダンバックルだけで97万円以上の価値があるという事です。

確かにバックルの金具にも金が使われているのですが、どうみてもおかしいと思われませんか?

これほど高価ですと、恐らく今後Apple Watchのケースに金メッキを施す業者や、似たバンドを販売する業者が現れるのは間違いありません。(ただし、売れればですが)




そして最後に、Apple Watch Editionの値段で国産車だったら何が買えるか見ておきましょう。

電子機器とクルマを比べるのはおかしいと言われるかもしれませんが、今のクルマは内燃機関とリビングとタイヤを搭載した電子機器(コンピューター)と言っても過言ではありません。

そのクルマの中で、Apple Watch Editionの一番安いモデルでしたら、今話題のスズキハスラーが買えるのです。


そして、Apple Watch Editionの一番高いモデルは、トヨタプリウスとほぼ同じ金額なのです。


これを見ると、国産車は何て安いのだろうと思ってしまいます。

冗談はともかく、クルマの開発費や、材料費、組み立て費、管理費、輸送費は、どうみてもApple Watchより数千倍は掛っていると思うのですが、それでいて売値は同じなのです。

数千倍のコストはオーバーだろうと思われる方のために、ためしに重さを比較してみましょう。

重さ比較
モデル
Apple Watch Edition
ローズゴールド38mm
ホワイトスポーツバンド

スズキ
ハスラー
Gターボ
倍率
(②/①)
重さ 102g 810kg 7941倍
価格 1,382,400円 1,375,920円 1倍


あくまでも重さの比較ですが、8千倍重いという事は、材料費、組み立て費、管理費、輸送費は間違いなく物理的に8千倍掛かりますし、開発費についても8千倍近く掛かると見るのが妥当でしょう。

いやApple Watchはソフトの費用も含むと言われるかもしれませんが、クルマもソフトの開発費用が相応に掛かっています。

これから考えれば、Apple Watch Editionの値段は異常というより、もうぼったくりです。

恐らく地道に働いている製造業、或いは老舗の時計メーカー、或いは100年以上も掛けてブランドを築き上げてきた宝飾店は、このApple Watch Editionの安直な値付けと存在に少なからず反感を覚える事でしょう。

       


本項の最初に申し上げた、”これを買う人はいないでしょう”の理由が分かって頂けると思います。

本項のまとめです。

Apple Watch Editionの値段は、どう客観的に見てもぼったくりである

ここまでくると購入意欲はかなり薄れてきたのですが、再度元気を出して次に一番大事なApple Watchの機能について調べてみます。

これもほぼ予想通りでした。



Apple Watch Edition


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