iPhoneはもう古い
Apple iPhone 6 V.S. SONY Xperia Z3 Compact |
1. はじめに
2. 概要、販売ルート、価格
3. 筐体サイズ、外装
4. ロゴ、モニター、背面カメラ
5.フロントカメラ、ビデオ、 オーディオ
6. テレビ、ラジオ、おサイフケータイ
7. 防水機能、指紋認証、音声入力、その他
8. 操作性、拡張性/発展性、まとめ、予告編
ロゴ
そしてどうしても言いたいのが、Z3 Conpactの背面ロゴです。
なぜ筐体のロゴがDOCOMOなのでしょうか?
もう唖然としか言いようがありません。
今後はSONYもしくはXperia専用のロゴでなければ、契約しないというぐらいの気骨でキャリアと交渉して貰いたいものです。
実際iPhone 6の背面には、docomoの文字は一切入っていません。
ドコモが最後までiPhone 6の販売に難色を示したのは、AppleよりiPhoneにdocomoのロゴを入れるな、他のスマホと同格で扱うなとの要求があったためです。
実際大手キャリアの携帯カタログを見ると、iPhone 6は他のスマホと全く別格の扱いで頁を割かれているのは、アップルから上記要求があったためです。
そういう意味では、最後までiPhoneを扱わなかったドコモは最も気骨があり、なりふり構わずiPhoneを扱ったソフトバンクが(言葉は悪いですが)最も尻軽だったとも言えます。
もしソフトバンクがアップルのこの要求を呑んでいなければ、ここまでアップルをつけ上がらせる事もなかったでしょう。
という訳で、ロゴを含めた外装については残念ながらiPhone 6の勝ちとしたいと思います。
ただしこの先もずっとiPhoneだけを優遇するほど、日本市場も日本のユーザーも甘くはありません。
モニター
次にモニターについても、見てみましょう。
残念ながら、以下の様にこれもiPhone 6の方に分があると言わざるをえません。
|
iPhone 6 |
Xperia Z3 compact |
iPhone 5S |
コメント |
サイズ |
4.7インチ |
4.6インチ |
4.0インチ |
面積比ではXperia Z3 Conpactが4%小さい。 |
縦 |
104.0mm |
101.8mm |
88.6mm |
横 |
58.5mm |
57.3mm |
49.8mm |
面積 |
6,090mm2 |
5,833mm2 |
4,411mm2 |
縦画素数 |
1,334pix |
1,280pix |
1,136pix |
画素数ではXperia Z3 Conpactが8%少ない。 |
横画素数 |
750pix |
720pix |
640pix |
全画素数 |
1,001kpix |
922kpix |
727kpix |
解像度 |
326ppl |
319ppl |
326ppl |
解像度でもXperia Z3 Conpactが僅かに劣る。 |
具体的には、モニターの面積、画素数、解像度ともiPhone 6が優れた結果になっています。
どうもソニーが採用しているジャパンディスプレイ製の液晶より、アップルが採用しているシャープやLGディスプレイ製液晶の方が優れている様に思えるのですが、これにはもう一つ大きな理由があるのです。
それが、ボリュームディスカウントです。
アップルは、新製品の生産開始時に大量発注を掛けて価格の引き下げをベンダーに要求してきますので、他社よりも一段上の性能の液晶パネルが使えるのです。
ソニーは次機種において、この辺を強化する必要性がありそうですが、それほど難しい事ではないでしょう。
なぜならば、ソニーはジャパンディスプレイに出資していますし、シャープはアップルと手を切りたがっているからです。
背面カメラ
今までは、価格以外はiPhone 6の方が上手でしたが、ここから俄然Xperia Z3 Compactの優位性が際立ってきます。
下の表にあります様に、イメージセンサーの大きさはZ3 Conpactの方が22%も大きく、画素数は何と2.6倍も多く、iPhone 6より明らかに高精細である事が分かります。
大項目 |
項目 |
iPhone 6 |
Xperia Z3 Compact |
比較 |
イメージセンサー |
サイズ呼称 |
1/2.6インチ |
1/2.3インチ |
Z3 Conpactの方が面積比で22%大きい。 |
縦横比 |
4:3 |
4:3 |
サイズ |
5.5×4.1mm |
6.1×4.5mm |
面積 |
22.6mm2 |
27.5mm2 |
画素数称呼 |
800万画素
(8M) |
2070万画素
(21M) |
Z3 Conpactの方が2.6倍高画素のため、より高精細であり、3倍のデジタルズームも可能。
ちなみに4Kテレビの画素数が8.2Mpix (3840x2160)である。
なお1画素の大きさは、iPhone 6の半分である。 |
画素配列 |
3,264 x 2,448 |
5,248x3,936 |
全画素数 |
7,990,272 |
20,656,128 |
1画素面積 |
2.6μm2 |
1.3μm2 |
ISO |
32-2,500 |
50-12,800 |
Z3 Conpactの方が感度は5倍高い。 |
レンズ |
焦点距離
(35mm換算) |
29mm |
25mm |
Z3 Conpactの方が広角で、1/3絞り明るい。 |
実焦点距離 |
9.1mm |
7.9mm |
明るさ |
F2.2 |
F2.0 |
更に1画素の大きさは、Z3 Conpactの方が小さいにも関わらず、ISO感度は最大12,800と5倍も高い事が分かります。
レンズも1/3絞り分明るいので、例えばiPhone 6の暗闇撮影で手振れが発生する1/30秒のシャッタースピードであっても、Z3 Conpactであれば1/200秒のシャッタースピードで撮影できる事になります。
数値だけだと良く分からないかもしれませんが、このイメージセンサーをSONYのHPから追っていくと、以下の現行デジカメと同じセンサーである事が分かります。
DSC-WX350(市場価格21,800円)
もちろんレンズ等は異なりますので、このカメラが丸ごと入っているとは言えませんが、この2万円相当のカメラの心臓部がXperia Z3 Compactにも入っていると考えれば、かなりのお得感が生まれるのではないでしょうか。
一方iPhone 6の様に1/2.6インチで800万画素のセンサーを使っていりカメラは、他メーカーを色々探しても現行機では見つかりませんでした。
このため更に遡(さかのぼ)って調べると、2007年発売のCAMEDIA FE-280、或いは2008年発売のIXY DIGITAL 20 ISあたりがそれに該当します。
2007年発売のCAMEDIA FE-280 2008年発売のIXY DIGITAL 20 IS
という訳で、iPhone 6のカメラ性能は、今から7~8年前のコンパクトデジカメ並だと言えます。
なおこれ以外の顔認識、デジタル手振れ補正、パノラマ、各種モード撮影はソフトでいかようにできるので、ここでは割愛します。
ただしソフトでデジタル処理をする場合、画素数が多ければ多い程、処理後の画像は自然になり優位性が高まります。
またiPhone 6は、Focus Pixelsを使った位相差制御による高速オートフォーカスを売りにしていますが、センサーサイズが極小の1/2.6インチ(6.0×3.4mm)でレンズが29mm/F2.2ですので、余程の近接撮影以外に余りメリットは感じません。
という訳で背面カメラについては、Z3 Conpactの圧勝としたいと思います。
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